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腐れ妄想日記&雑記です。 腐女子要素満開ですので要注意!
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2月最後の休日
誕生日もバレンタインも日本に来れず、久しぶりに会いに来た俺を待っていたのは…

「今回はずいぶん待たせてくれたね…さぁ、たまった行事を消化しようか」

と言いながら
個別包装されたアーモンドチョコを満面の笑みで投げつけてくるまだ幼い可愛い恋人の姿だった。

「いででで!!コラ恭弥!それは痛い!!せめて豆だけにしてくれ!!」

玄関を開けるなり全力投球されたチョコを拾うそばからガツガツ投げつけられ
それでも楽しそうな恭弥を見て怒る気が失せた。
「節分もバレンタインもいなかったから、まとめて手っ取り早くすませてあげてるんだよ」

なるほどな

「じゃあこのチョコは恭弥からのバレンタインチョコってことでいいのか?」

満面の笑顔で
全力でぶつけられた愛のしるしとして受け取っていいのか?

「そうだよ、せいぜい這いつくばって集めるんだね」

少し赤くなった頬と、肯定の言葉に思わず顔が綻ぶ。
今日はやけに素直だな…珍しいことも有るもんだ。
何より元気そうで良かった…などと考えながらチョコを広い終え、家の中に入ると、食卓は宅配ピザやワインの瓶、花まで飾り付けられた…いわゆるちょっとしたパーティー状態になっていた。

「…恭弥?これは…」

なに…?

「何って…あなた誕生日にも帰ってこなかったから、そのお祝いもしなきゃいけないでしょ?」

驚いた…
至れり尽くせりじゃないか
恭弥にこんな気の利いた事が出来るなんて…草壁の配慮?いや、素直に「成長したな」と喜ぶべきか?

恭弥の方を向き直ると、少し視線を反らして頬を赤くして黙り込んでしまった。

なんだこれ…
俺、夢でも見てるのか?

「は…早く座りなよ!ゴハンまだなんでしょ?あなたの好きなものたくさん用意してあるし、冷蔵庫にはケーキも…」
「恭弥ッ…!!」

たまらずその場で恭弥を抱きしめた。

何でこんなに愛おしいのか
肝心のイベントの当日には会えなかったが、こんなに尽くしてもらえるなら日程なんかどうでもいい。
まして普段あんなにツンツンしてる恭弥にこんなにデレられたらもうたまらない!!

今だって腕の中でこんなに真っ赤になって瞳を潤ませて俺に寄り添ってくれている
体温だっていつもより…

いつも…より……???


「恭弥…?」

嫌な予感に冷や汗をかきながら
おそるおそる長い前髪をかきあげて、お互いの額を触れ合わせる。
ぽや~んと焦点の合わない潤んだ瞳
真っ赤な顔
そしてこの体温
いやな予感は的中した

「恭弥…とりあえず病院に…」
「は…?なんで?」
「なんでってお前…スゴい熱…」
「アナタに会えて興奮してるだけだよ」
「……お前…」
病人相手に興奮する訳にはいかないんだから、そんな煽るようなことさらっと言うなよ…

「早くごばんにしよう?どうせ今回も長居出来ないんでしょ?時間が勿体ないよ…」
「…ッ恭弥!!」

…間一髪
俺の腕を振りほどいてキッチン似向かおうとした恭弥が
そのままグラついて倒れた

咄嗟に駆け寄って
何とか弱った身体が床に打ち付けられるのは避けられた
再び腕の中に戻ってきた恭弥の呼吸が
みるみる喘ぐような苦しげなものに変わっていく
自覚してしまった途端に、見るからに病人になってしまったようだ。
今度は無理に起きあがろうとはせず、大人しく腕の中で寄り添ってくれている。

「ほら、命にかかわる病気だったら一大事だから、病院いこう…?な?」
「…やだ…」
「ヤダじゃない!ほら、いくぞ?」



結局、ただの風邪ということで、いくつか薬を渡され。
ベッドに恭弥を寝かせた時には、もう外はすっかり暗くなってしまっていた。

「よかったな、たいした病気じゃなくて…大人しく寝てろよ?」

ベッドの中で不機嫌そうにそっぽを向いている恭弥に薬を用意しながらそう言いきかせる。
「…やだ」
「ヤダじゃない」
「だって…今寝たら…目が覚めたらアナタ居ないんでしょ?」

…そうだった
わずかな休日に無理やり来たものだから、1泊するのが精一杯だった。
だから恭弥は1日で今までの埋め合わせが出来るようにいろいろと考えてくれていたんだろう。
熱にうかされていることにも気付かないほどに一生懸命に…

つき合いはじめの頃はいつも殺し合いばかりをせがまれていた
それを考えるととてつもない進歩だ
愛しているのは自分の方だけで
恭弥は俺のことをサンドバックか何かだと思っているんじゃないかと疑っていた
そんな自分を殴ってやりたい

今だって
今の発言は「もっと一緒にいたい」っていう
嬉しすぎるワガママだ

「…いなくならないよ」

思わず、そんな嘘をつく。
明日午前中の便で帰らないと次の仕事に支障がでる。恐らくどんなに頼み込んでも、優秀な右腕は首を縦に振ってはくれないだろう。

「…本当に?」
「あぁ…だから、明日までに元気になって、一緒にケーキ食おう?だから、今日は大人しく寝ててくれ…」

苦しそうに寝息をたて出す姿を確認し、頬に軽く触れるだけのキスをする。
ずっと握っていた手をゆっくりほどいて部屋を出て、ダメ元で部下に電話をする。
恋人が病気で心配…なんて理由で仕事に穴を開けられるような立場ではない自分を恨んでも事態は変わらない。

「ごめんな…恭弥」

恭弥の言うとおり、恭弥が目覚める頃には、俺は空港にいるんだろう。
「最低な嘘…ついちまった」

自分をあんなに大切に思ってくれているあの子に… 
俺にそれだけの価値があるのだろうか
いつも寂しい思いばかりさせて
いつもろくに約束も守れない
よくもまぁこんな男に心を開いていてくれたものだ。

「次は…次こそは…」

ちゃんとこの償いはするから
気の済むまで殺し合いもつき合うし
好きなものを好きなだけご馳走しよう

「…そんなものでごまかされないよ」

突然の声に驚いて振り返ると、そこには眠ったはずの恭弥がいた。
「独り言を聞かれたくないなら、もう少し静かに喋るんだね」
ふと、時計を見るともう明け方だった。
コタツに座り込んだままずっと、独り言のように言い訳やらなんやら考えていた事が口からこぼれていたようだ。
「悪ぃ…起こしちまった?具合はどうだ?」
「だいぶ楽になったよ、おかげさまでね」

やっぱり昼間は熱のせいで少しテンションがおかしかったようで
今の恭弥はいつものように無愛想で不機嫌そうな声で答える

いつの間にか炬燵の向かい側に潜り込んだ恭弥は、まだ少し雑音混じりの呼吸を一息吐き出して、視線を落としながら
「感謝してよね『目覚めたとき、アナタはちゃんとここに居た』」
とつぶやくように
「あなたが嘘吐きにならないように、早起きしてあげたよ…」

と、まだ眠そうなまぶたをこすりながらつぶやく。

あぁ…全部見抜かれて…っていうか聞かれてた?

「いつもいつも騙されっぱなしじゃ、僕がバカみたいで悔しいじゃないか…まったく、病人に気を遣わせるんじゃないよ…」
「……ごめん」

ごめんごめん…本当にごめんなさい…

「謝るくらいなら嘘吐かないで、もうたくさんだ…さっさとイタリアでもどこでも行ってしまえばいい」
「ごめんな…」

うつむいたまま、顔を上げずに恭弥が言う

「聞きたくない…」



「本当に悪いと思ってるんなら、さっさと次の仕事片付けて、お詫びをしに帰ってくることだね…」



なんとも気まずい空気のまま、俺は見送られた。
恭弥は一度も目を合わせてくれなかった。
肩が少しふるえていたのは寒かったからか…それとも…


ただ
「別れてくれ」とは言われなかった
それどころか「次」まで待っていてくれると…

「…よし!」

だったらせめて
その「次」のチャンスを台無しにしないように頑張るしかない

胸を張ってまた会えるように、目の前の仕事と戦う事に集中しよう。

「愛してるよ…だからどうか」

オレを見捨てないでくれ…


情けないセリフを冬の空に吐き出して
オレは日本を後にした





「まったく、忙しい人だな…」
震える肩を抱きながら、一人になった家の中、再びベッドに潜り込む。
鼻の奥がツンと痛いのは、きっと寒さのせい…そう言いきかせて瞳を閉じた。
「次、あんな安い嘘吐いたら…もう口をきいてやらない事にしよう」

最初は勝手に向こうがつきまとっているだけだったのに
他人を受け入れるって言うのはやっぱり面倒な事だったと、後悔はしているけど
別れるつもりは微塵もない

「僕も堕ちたものだな」

まどろみに襲われながら
うわごとのように、ガラにもない言葉を紡ぐ。
ここに居ないロクデナシの為に


早く帰ってきてね…


あいしてる




+-+-+-+-+

はい、なんかもうすみませんorz
気持ち悪いですね
どうなのこれ?

ただ僕の脳内のディノヒバはもっといつもイチャイチャグチャグチャしてます←

恭弥は完全にディノ依存症になってます
ディノはダメ男です
もう設定がもうあかんwww

苦情は受け付けません
ボス誕もバレンタインも何も出来なかったからモリモリ詰めすぎました

うん…(逃)
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