５月５日はヒバリの日ｗ

「たまには2人きりで遠くに出掛けないか？」

ゴールデンウィークに丸ごと１週間休みが取れた彼は、日本に着くなり僕の誕生日祝いを兼ねて２泊３日の温泉旅行に行こうと言い出した。

祝ってくれると言うのなら…と了解はしたものの

連休真っ直中
観光地という観光地が群れで溢れかえっているのはわかってる

なんでわざわざ大嫌いな群を見に行かないと行かないのか…と言う事に気付き、道中彼の車の助手席でため息をついた。

「どうしたんだ？まだ出発したばっかりなのに…」

「…別に」

混合うのを恐れて、早朝のまだ明るくならない時間から出発したものの、やはり少し渋滞には巻き込まれそうだ。

車の群れを想像し、苛立ちを覚えはじめていた時、彼が嬉しそうに予定を語りはじめた。

「恭弥は動物好きだろ？今日は宿に行く前に動物園行くからな！触れ合い広場もあるみたいだからいってみようぜ。宿の温泉もでっかくて…なんかよくわかんねーけどすげぇらしいから、楽しみにしといていいぞ！」

動物園…

動物園は…確かに…だけど絶対群れが半端じゃないはずだ
肝心な温泉の情報も「何だか良く分からない」って言われて
僕はどこに期待すれば良いんだろう…

相変わらずのお気楽にうんざりしながら彼の方を見ると
そこには子供のように無邪気な、期待に満ちた笑顔があった

あー…なんだ
この人自分が楽しみで仕方が無いんだな…

その笑顔だけでなんだか
まだ始まったばかりの旅行なのに、来て良かったかなと思えてしまう。

３泊４日も2人きりで居られるなら、並盛の外の群れなんか気にしなければ良い。

そう言い聞かせて、助手席の椅子を倒して目を閉じる…

「恭弥？」
「朝早かったから眠いんだ…着いたら起こしてよ」

彼の事だ、３日間のイベントはたっぷりと用意されているだろうから、運転中の真横で悪いけど今のうちに休んでおく事にした。
誕生日祝いの旅行だというからには、僕を退屈させたら承知しないからね？



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このあとのドキドキハラハラゴチャゴチャイチャイチャグチョグチョしたところは御想像におまかせという事で(笑)

とにかく恭弥、産まれて来てくれてありがとう…☆*:・°

ケーキは…やっちゃった感満載ですがｗ
完全に自分が食べたいやつ買ってきました…きっと恭弥もこういうの好きだよね？